株式会社　クロダブラシ　「ORKグリットサンダー」

■ グリットサンダー　◇　◇　◇

あらゆる面体を磨きあげる

■金属製品
金ヤスリを使うしかなかった手作業部分も機械化。また折れる危険性もまったくないので、労働安全性も高い。
・加工中に生じるバリの除去
・R付け
・面粗度の向上
・熱処理スケール除去、サビ落し
・メッキ及び塗装前研磨
・ポリッシング
・ラッピング

■セラミックス
従来はペースト状にしたダイヤを、被研磨物に塗りながら研磨ーブラシ自体にダイヤを溶けこませているから、その必要はありません。
・成型時及び加工中に生じるバリの除去
・R付け
・表面粗度の向上

■木工製品
曲面の加工が最も多い分野で、これまでサンドペーパーによる作業が大半。その非能率性を解消し、さらに木目の美しさをそのまま引きだすことが可能に。
・ルーター加工後のバリ取り
・ベルト研磨後のケバ取り
・塗装面研磨
・木目出し

■プラスチック
刃物でバリ取りという手作業から解放。また、ショットブラストのように、製品に砂がめりこまないように注意する必要もない。
・バリ取り
・接着面荒らし研磨
・塗装前研磨

■ゴム・革
軟らかい素材でも、均一な研磨面が得られる。また、深い傷がつくという心配も皆無。
・バリ取り
・接着面荒らし研磨
・塗装前研磨

基材のなかに研磨材を
　封じ込んだGRITTY

■基材は２種類
１．ナイロン６
一般用として最も使用されており、プラスチックのなかでも特にバランスのとれた基材である。
２．ナイロン６１２
ナイロン６に比べて、吸水率が小さいため、湿式研磨を必要とする時に最適な基材である。

■砥材は７種類

１．A（酸化アルミナ）

・・・一般用、木工用

２．C（炭化珪素）

・・・一般金属加工用

３．WA（白色酸化アルミナ）

・・・塗装面研磨用

４．GC（緑色炭化珪素）

・・・少し硬い金属用

５．NZ（ジルコニヤアルミナ）

・・・金属重研磨用

６．CBN（窒化ホウ素）

・・・超精密加工用

７．D（ダイヤモンド）

・・・セラミックス、超硬金属用

・粒度（＃４６～＃３０００）、糸径（０．４５～１．２ｍｍ）も選定が自由自在

ホイル型

軸付カップ型

筒型

軸付ホイル型

スパイラル型

ベベル型

各種類のサイズ等の詳細は当社にお問い合わせください

グリットサンダーの大きな特徴をなすのは、GRITTYと呼ばれる研磨糸です。耐薬品性、強度などで優れた特性をもったナイロンを基材とし、各種研磨砥粒を均一に混合、溶融紡糸してつくられています。基材・砥材・砥粒の含有率・糸径が研磨目的に合わせて1,018種類のなかから自由に選定できます。たとえば砥粒の含有率は５％から、他社製品にはみられなかった４０％もの高含有率まで調整可能です。研磨糸（GRITTY）から一貫して製造しているグリットサンダーだから、こんなにきめ細やかな対応ができるのです。

GRITTYの表示方法

当社では現場ニーズに合ったGRITTYを選定していただくために次のような表示方式を採用しています。各記号と名称は次のとおりです。

１．研磨糸の断面形状

N（丸型）とF(矩型)の２タイプあります。
N→丸型・・・広く一般に用いられているタイプ。
F→矩型・・・特に重研削や表面の微調整を必要とするものに用いるタイプ。

２．砥材

A,C,WA,GC,NZ,CBN,Dの７種類の砥材の中から、被研磨物の硬度に合った最適な砥材を選んでください。

３．粒度

＃４６から＃３０００まで選定が可能です。粒度表示数が多くなるほど、磨き面は細かくなります。目的とすべき表面粗度、または必要とすべき仕上がりをかんがえて、最適な粒度をお選びください。

４．よび径

よび径は１００倍した数字で呼んでいます。被研磨物の形状に合わせた、糸径を選んでください。

５．砥粒の含有率

それぞれの粒度による最大含有率は表（GRITTY規格一覧）のとおりです。一般的には、この含有率でよいのですが、目的によりそれ以下のアレンジも可能です。

６．糸外観

S（直線形状）とC（波型形状）の２タイプあります。
S→直線形状・・・通常はこのタイプでクリアします。
C→波型形状・・・特に被研磨物への当たりを柔らかくする必要のある時に使います。

GRITTY規格一覧（○は規格品、△は製作可能品）

砥材

100

120

砥粒含有率

糸形状
直線　波線

酸化アルミナ

炭化珪素

φ0.45mm

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.2

GN-A

# 46

○

40%

S　　C

GN-A

△

○

S　　C

GN-A

GN-C

○

△

○

S　　C

GN-A

GN-C

100

○

△

○

S　　C

GN-A

GN-C

120

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

150

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

180

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

240

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

320

△

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

400

△

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

500

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

600

△

○

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

800

△

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

1000

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

1500

○

△

○

△

S　　C

GN-A

GN-C

3000

○

△

○

△

S　　C

※WA,GC,NZ,CBN,Dの砥材について、また、特に重研磨に適した形状については、それぞれの目的に応じ、この表と別扱いで製作しております。

ナイロン基材の耐薬品性

薬品名	状態
有機溶剤　ベンゼン　キシレン　トルエン　四塩化炭素　エチルアルコール　機械油アルカリ類　苛性ソーダー（40%）　アンモニア（28%）酸類　硫酸（98%）　硫酸（25%）　硝酸（62%）　硝酸（10%）　塩酸（30%）　塩酸（10%）	○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × ○ × ○

※	48時間常温浸漬後 ○印・・・変化なし ×印・・・浸される
※	貴社の使用目的に合った、最適な組み合わせのGRITTYに関しては、小社技術部までお問い合わせください。

※規格外の商品や表示外の材質での製作も個数にかかわらずお受けいたします。